まず最初に、独学での小型船舶操縦士免許取得は可能なのか?
ここに 疑問があるかもしれません
私の答えは、全く問題なく 取れます
順序と、手段をおさえておけば あなたにも取得できます
小型船舶操縦士免許お手軽取得方法も 合わせてご覧ください↓
ヨットに必要な1級小型船舶操縦士免許は独学で取得可能
私が船の資格を取得したのは1990年代のバブル末期
当時 私は、マリンショップも身近にない内陸部に住んでいましたので、海に近いダイビングショップに上がっていた看板を頼りに申し込み、誰だかわからない海事士から 学科講習をうけ、実技は別のボート免許スクールで受講するなんて手間のかかる事をしたのち、それとは別に国家試験をマリーナに行ってやっと、免許取得。
無駄な時間と、費用をついやした苦い思い出がありますので、これからヨットを始めようと思う あなたに向けて、手軽な取得方法をシェアしておきます。
順序は下の二つだけ↓
- 市販の教材と、WEB上の過去問題で、学科試験対策する。学科については、繰り返し過去問題を解く ひたすらです。
- 実技は教習所、ボートスクールで受講する。 これは必須 (でもない実例を紹介しています)
①学科内容には、座学以外にもロープワークと、機関、難関の海図の理解が必要。
これらは、WEB動画で検索すれば、いくらでも教材がみつかります。
独学で小型船舶操縦士免許を取得する為の勉強方法
しっかりと勉強して臨めば、あなたにも 合格できるはずです。 これは過去問題を検索したり小型船舶操縦士免許 過去問
市販の教材で 学科試験対策を繰り返して学ぶこと
しつこく繰り返しましょう。
必要な書籍↓
以下の二冊は、問題集が必要と感じれば利用価値あります。こちらもしつこく繰り返しておけば 合格間違いないでしょう
安くて有意義な内容 ↓
二級免許を所持してる人が ステップアップ用にも利用する↓
実技は教習所・ボートスクールで受講し、国家試験に臨めば確実に 免許取得が可能全国のボートスクール
実技について、船舶では自動車の仮免許のような制度はありません
先輩オーナーに習うことも可能ではありますが、制度・手続きに障壁がありますので止めておくことが良いと思います
私がヨットを教えているある方の場合ですが、この人は実技講習は受けていない状態で国家試験を受験し、1級小型船舶操縦士免許を取得されました。
驚きました。 YouTube動画だけのバーチャル状態で試験を合格する為に必要な要素を抽出して、それをひたすら記憶、実践したとのことです。
こんな方法もあるんだな!! あなたにも可能ですよ。
ここは、素直にプロにお世話になりましょう
参考書籍↓
ここまで揃えて、勉強すれば 小型船舶操縦士免許試験 なんて
合格できますよ
ヨット遊びは アートですからね
1級小型船舶操縦士免許取得にはいくらかかるの?
全て教習所で受講して、国家試験受験で取るためには
9万円~ 期間:学科3日実技1日
国家試験免除の教習所では
10万円~ 期間:学科4日実技1日
結構 時間も費用必要ですね
対して、学科の勉強を独学で済ませ、実技講習のみで国家試験受験となれば 7万円~
実体験で紹介しているように、実技講習を受けずにYouTube動画だけで臨めば 3万円~
期間:自分次第
費用対効果を最大に引き出すなら どちらが良いか
ここで考える 個の判断
今後ヨットに乗って自由に楽しみたいなら、独学でしっかり学ぶ機会を持つことは、あなた自身の為になると考えます
基礎知識をしっかり覚える機会に、楽をしてしまうのは勿体無い
過去に、国家試験免除で 資格を取得した方の中には、基礎が全く出来ていない為に座礁するなんて事故にあっている方も散見されます
例えば、自動車で右側通行をすれば事故が起きるのは必至でしょう! でも海の上ではこんな人に会うことは日常茶飯事です。(船のルールでは、右側通行が正解)
ルールをしっかり学ぶこと、これは自身の安全確保につながります
ヨットの船長として安全に楽しむためにも、機会を無駄にしないようにしましょう
小型船舶操縦士免許が必要なヨットって どんなもの?
小型船舶操縦士免許が必要なヨットとは
日本小型船舶検査協会機構 JCIの船舶検査の対象となっているヨットのことを言います
このあたりの詳細は、複雑になりますのでまたの機会にシェアしていく予定ですが リンクをのせておきます。
ざっと下記のとおりに知っておけば問題ありません
「小型船舶」とは、総トン数20トン未満の船舶です。但し、総トン数20トン以上のプレジャーボートで、次の要件の全て を満たしている場合には、小型船舶に含まれます。
①一人で操縦を行う構造であるもの
②長さが24メートル未満であるもの
③スポーツ又はレクリエーションのみに用いられるもの(漁船や旅客船等の業務に用いられないもの)
出典:国土交通省 小型船舶免許制度の概要
このサイトで対象としている、セーリングクルーザーに乗るなら
小型船舶操縦士免許が必要です
しかしながら、小型船舶でも例外があったりします
また、次の要件の全てを満たすボートは、免許は不要です。
①長さが3メートル未満であるもの(登録長)
※注:「登録長」は、概ね「船の全長×0.9」となります。 (なお、船型によって「登録長」の定義が異なりますので、詳細は地方運輸局等にご確認ください。)
②推進機関の出力が1.5kw(約2馬力)未満であるもの
③直ちにプロペラの回転を停止することができる機構を有する船舶
その他のプロペラによる人の身体の傷害を防止する機構を有する船舶
例)非常停止スイッチ、キルスイッチ、遠心クラッチ、中立ギア、プロペラガード等
→これにより、例えば、上記③の機構を有するエレキモーター(出力1.5kw未満に限る)のみを使用して3m未満の船を利用する場合には、免許は不要になります。(※1.5kw未満のエレキモーターのみでも船の長さが3m以上である場合は免許が必要となります。)出典:国土交通省 小型船舶免許制度の概要
上記のように、船の全てに免許が必要なわけではありません。船の長さや、エンジンの有無によって分けられ免許がいらないヨットもあります
ヨットは帆船とあつかわれますので、少し複雑!
◎検査が免除される船舶 (エンジン付き)
長さ12メートル未満の船舶(帆船を含む)であって、以下の要件をすべて満たすもの
(1)旅客の定員が3人以下
(2)船外機船であって、長さ5メートル未満の船舶の場合にはその出力が3.7キロワット以下、長さ5メートル以上の船舶の場合にはその出力が7.4キロワット以下である
(3)以下に掲げる水域のみを航行する湖(沼、池を含む)またはダム、せきなどで貯留された水域で50平方キロメートル以下の水域告示で定める湖、海域
能取湖、屈斜路湖、風蓮湖、洞爺湖、小川原湖、十和田湖、浜名湖、宍道湖、中海、浦ノ内湾、江田島湾、羽地内出典:JCI 検査対象船舶
◎検査が免除される船舶(エンジン無し)
・ろ・かい・さおのみで運転する船舶
・長さ12メートル未満の帆船
出典:JCI 検査対象船舶
- 内水面で乗るなら免許が不要な場合もある
- エンジンの無い12メートル未満のヨットは免許が不要な場合もある
- 基本的に船舶検査対象であれば 小型船舶操縦士免許が必要
小型船舶操縦士免許は1級と2級どっちを取得すべき?
このサイトで推奨する船舶免許の種類は 1級小型船舶操縦士免許!
これ 一択 (理由はのちほど)
小型船舶操縦士免許には、4種類の資格があり 以下の通りにわけられる
1級小型船舶操縦士 | 20トン未満 航行区域の制限なし |
---|---|
2級小型船舶操縦士 | 20トン未満 内水面、平水域と岸から5海里(航行区域に制限あり) |
特殊 | 水上バイク専用 |
特定 | 業として人を乗船させることができる、小型旅客安全講習が必要 |
2級では岸から5海里と制限が付く。
この5海里は:1マイル(1.852キロメートル)×5=9.26キロメートルです。
沿岸クルージングで直線を引いた航海計画を立ててみると違反行為になる事がある
1級なら 海面でつながっている 世界中を航行する事を許されます(理由)
試験のさいに2級と比べると上級運行という、出題範囲(海図)と問題数が少し増えますが簡単な内容です
初めは2級でいいと考える方もいますが、船長になると決めたなら制限はないように取得するのがオススメ
遊びはじめてから、無駄な時間と費用をかけるのは勿体無いですよ
小型船舶操縦士免許ってどこで取得できるの?
独学以外でも参考になる紹介もしておきます
多くの方は初めてボートを操船するでしょうから、ボートライセンススクールで勉強すると簡単
学科・実技講習終了後の国家試験受験の教習所と、他に国家試験免除のスクールも多数あり
こちらのリンクから詳細をご確認ください。:一般社団法人日本海洋レジャー安全振興会 全国のボートスクールJMRA
https://nihonyottosinbun.com/945.html
しかし、幼少期から漁師や、小型フェリーなどの 船にかかわる生活をしてきた方であれば実技的に習得しているでしょうから簡単に取得できます
まったくの素人さん、ヨット、ボートが初めての方でも、学科だけは独学で挑戦する価値は十分にあります。(柔軟な脳細胞になります)
自分で学科を勉強したのち、お住まいの地域にある、一般財団法人日本海洋レジャー安全・振興協会JMRA/免許の取得の、窓口に申請して受験してください
※身体検査も必要ですが、試験会場で合わせて受けられます
試験の申請方法
受験希望の方は、試験開始期日(※試験開始期日とは、通常、学科試験が行われる日です。)の20日前から7日前までに、申請書類に試験手数料を添えて、JMRAの窓口に申請してください。
①必要書類
(1) 小型船舶操縦士国家試験申請書…1通
(2) 写真 縦45mm × 横35mm…1枚(この他、免許申請時にもう1枚)
(3) 本籍が記載された住民票(写し)のコピー…1通
(4) 身体検査証明書(※申請前に病院で身体検査を受ける方のみ必要)…1通
試験日当日、試験会場で身体検査を受検される方は必要ありません。
(5) 操縦免許証・海技免状のコピー…1枚
操縦免許証又は、海技免状をお持ちの方は、そのコピーが必要となります。
失効している状態でも構いません。②国家試験手数料
小型船舶操縦士国家試験の試験手数料は、次のとおりです。
試験の種別 身体検査 学科試験 実技試験 合計 一級 ※ 3,450円 6,600円 18,900円 28,950円 二級 ※ 3,450円 3,550円 18,900円 25,900円 二級(湖川) ※ 3,450円 2,800円 15,000円 21,250円 特殊 ※ 3,450円 2,900円 16,400円 22,750円 ※ 申請前に病院で検査を受け、「身体検査証明書」を提出した場合の身体検査手数料は、1,600円です。
注:学科一部科目免除者の学科試験手数料は、学科全科目受験者と同じ手数料となります。
出典:一般財団法人日本海洋レジャー安全・振興協会
晴れて国家試験を受験・合格したあなたには、まだまだやることがあります。
今度は、最寄りの運輸局・支局へ、合格後1年以内に操縦免許証の免許申請をする。
申請に必要な書類
1.操縦免許申請書(第18号様式 見本 )
○ 写真を貼り付けたもの
○ 申請書用紙は、即日発行を行っている運輸局等の受付窓口で無料で配布しています。2.写真(1枚)※上記1.の申請書に貼付するもの
○ サイズは縦45㎜×横35㎜(パスポート用サイズ)
○ 申請日前6ヶ月以内に撮影した顔正面、無帽、無背景のもの3.操縦試験合格証明書
○ 指定試験機関((一財)日本海洋レジャー安全・振興協会)が発行したもの(発行から1年以内)4.本籍の記載のある住民票の写し(個人番号の記載のないもの)
○ 申請日前1年以内に発行されたもの
○ 記載事項は、本籍、日本国内の住所、氏名、出生の年月日及び性別
○ 平成15年6月以降に、他の小型船舶操縦士の資格において更新申請等の手続きで提出された方は必要ありません。
※ 外国籍の方は、「本籍」を「国籍」に読み替える。
なお、外国籍の方で、国籍の記載のある住民票の写しの証明書類を提出できない場合は、権限ある機関が発行する国籍、日本国内の住所、氏名、出生の年月日及び性別を証明する書類を提出して下さい。5.小型船舶操縦免許証(海技免状)
○ 受有されている方のみ(新しい操縦免許証と引き替えになります。)
○ 紛失等により提出できない場合は滅失てん末書が必要となります。
○ 平成15年6月以前に発行されたものは、「海技免状」です。6.納付書(第26号様式)
○ 登録免許税として、収入印紙に一級の場合、2,000円、二級の場合、1,800円、特殊の場合、1,500円分を貼り付けて下さい。
複数の操縦免許を同時に申請する場合は、各操縦免許に係る登録免許税をそれぞれ納付していただく必要があります。
○ 納付書は、即日発行を行っている運輸局等の受付窓口で無料で配布しています。出典:国交省 海事
これらの手続きを経て、 やっと小型船舶操縦士免許を取得出来ました。
これであなたは、船長です
しかし….こんな手続き内容が 愚痴のネタになるんですけど・・・ また書きますね
小型船舶操縦士免許取得にスクールを使うメリット
ヨットに乗りたい方にとって、小型船舶操縦士免許の取得は、資格の取得に過ぎないこと!
免許証が発行されても、ヨットを操船出来るようにはなりません。自動車運転免許とは比較にならない短期間で取れる免許
この後が学びの始まりです。 時間を有効に活用するために 免許取得に特化したスクールは利用価値 大です
特に、普段陸上では必要でない知識を効率的に教えてもらえる
学生時代、テスト間近のアルアル はい!ここでまーす!も無駄にしないよう学べば価値となる
なにせ、専門用語がたくさん出てきますので、教官に聞けるのは良い機会となるでしょう
操船以外の実技的な要素も、学科に含まれます。 試験の際にエンジン周りの説明をもとめられたり、ロープワークも必要
この辺り、直接教えてもらえることは意味があるでしょう
私が考える、手軽な取得方法もシェアしています↓
https://nihonyottosinbun.com/945.html
※重要※小型船舶操縦士免許取得に独学で十分な理由、ヨットを操船しない?
目的を明確にして小型船舶操縦士免許を取得してほしいと考える私は、独学または、スクール利用でも国家試験の受験はして欲しいとおもいます
合格して、免許証を手に入れる事を 当面の目標とすることで 学びは深まり、身につきます
繰り返し問題を解く
これを繰り返すことで、記憶に残るようになる。 このことはすべての人が学生時代に経験しているはず
ヨットを操船するうえでも重要な、思考の柔軟性を呼び起こすきっかけとしましょう
そして
基本的に費用対効果は 薄い!!
残念な事をお伝えします・・・
小型船舶操縦士免許を取得するためのライセンススクールでは、セーリングヨットの操船は、一切教えてくれません
モータークルーザーとして動かす方法しか教えてくれません
このような免許証を手に入れるため、効果の薄い内容に高い費用を支出するぐらいなら、遊ぶための船を使って練習できる、ヨットスクールの費用とした方がいいと思います
小型船舶操縦士免許証は、資格の証明書であって ヨット操船能力の証明書ではありません
御自身の目的を明確にもって 遊ぶことを完遂するうえでも免許証の取得方法からこだわってみてください
↓ヨットを購入する前に必要な予算と維持費用についての考え方をシェアしています↓