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ヨット乗りが海で使う単位これだけは知っておきたい!長さフィート・スピードノット・距離マイル・風速・波高

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初めて船に乗る機会をもった人なら、身に覚えのあること

単位の意味が解らない・・・

大きなヨットを目の前にして、興味本位で大きさを聞いてみたのに フィートって?

スピードを聞いたのに、ノットって?

も~ なんですの それ?

解らないんじゃ つまらない。小ネタも交えながらサラッと解説していきますので、ここで覚えておきましょう。

 

ヨットの長さは1フィート=0.304メートル=30.4センチメートル

船の長さの単位として フィートが使われます。

おもに、ヨットの大きさを表す時に使用されており

1フィート(ft)は = 約30センチメートルすなわち一尺これは馴染みやすい長さだと思います。

あくまでも長さについての表現であり、船の排水量や、重さは関係なく

長さ=大きさそんな使い方ですね

抜粋して表にしておきます↓

フィートメートル
  1ft0.3048m
10ft3.0480m
15ft4.5720m
17ft5.1816m
20ft6.0960m
21ft6.4008m
24ft7.3152m
26ft7.9248m
28ft8.5344
30ft9.1440m
31ft9.4488m
34ft10.363m
36ft10.973m
37ft11.582m

このサイトで、ヨットに入門する方は このくらいのサイズまでで十分だと思います。

37ft = 11メートル 大きすぎるヨットでしょう。

船の大きさの単位として、排水量なんてありますが、重さを表す単位でもあり

ヨットではあまり使用しないのが一般的です。参考までにウィキペディア/排水量

 

 

長さ・大きさ 1インチ=2.54 センチメートル

ヨットの部品には、海外メーカーが多くインチで表す場合も多くなります。

1インチ =2.54センチメートル尺貫法の一寸とは異なるのでお間違えの無いように!

例えば、プロペラシャフトの径が アメリカ製のヨットの場合は 1インチ。でも、日本製のヨットだと 2.5センチメートルなんて事もある。僅か0.04センチメートルの差ですが異なっているんですね。 知っているだけでも不安はなくなります。

その他にも、ネジ類のボルトナットにもインチと、センチメートルがごちゃませに使われていることも多いです。ご自身で整備する際にはナットの角をなめてしまわないようにご注意ください。

使う機会がありそうな大きさを抜粋して 表にしています↓

インチミリ換算
1/46.35㎜
5/167.93㎜
11/328.73㎜
3/89.52㎜
7/1611.11㎜
1/212.70㎜
9/1614.28㎜
19/3215.08㎜
5/815.87㎜
11/1617.46㎜
3/419.05㎜
13/1620.63㎜
7/822.22㎜
15/1623.81㎜
1 インチ25.4㎜

ややこしいですね・・・ モンキーレンチ片手に、なんでも回してしまう人も多いのがヨット乗りだったりしますけど。

 

あとですね、インチにも 国際規格のインチと、古いですがイギリスインチなんてのもあるんですね。 サイズ的にはインチと ほとんど同じなので困らないですが 小ネタです。

 

距離 1海里=1マイル=1.852キロメートル

1マイル = 1.852キロメートル

この1マイルは地球をメルカトル図法で表した海図上で、距離を計測した場合に、緯度経度の緯度1分にあたる距離になります。

このメルカトル図法の問題は緯度が高い(北・南極に近く)地点なると経度(横)方向に長く表わされる点ですが、緯度方向には変化がないことから緯度1分(1マイル)を利用して海図上の距離を測ることを覚えておいてください。

海で使うNautical(航海)Mile と 陸上Mileの違い

 

赤いインテリアのアメ車マイルという表記は、陸上でも使われており、アメリカ製の車ではマイル表示のメーターがついていますが、このマイルは 1.6093キロメートルで、航海のマイルとは異なる単位です。

この陸上マイルと区別するために、航海上では、海里を表す記号のnm Nautical(航海)Mile)が使用される。

 

スピード 1ノット=1.852キロ/時間=0.5メートル/秒

ヨットに限らず船の速度を表す単位には、ノット(knot)を使い、1海里を1時間で進む速度が 1ノット。

1ノット = 1.852キロメートル/時間。電卓を持って覚えると簡単。

黒いシンプルな電卓

  1.852縦に押すとノットです

この1ノットは 地球一周を360度として、その1度の1/60を1分と表し、その平均距離が1.852キロメートルになることから、その距離を1時間に進む速度。

これは、距離のマイルに合わせて 速度の表示も1.852のノットを使う方が共通の数値に統一されて便利なので利用されています。

ノットの表記方法

ノットはknotと書き、アメリカ式記号ではknと表記されていますが、困ったことに日本記号ではkt表記することと 決められている。

なので このサイトでも基本的には、ktと表記することを推奨します。

上記の記載を訂正・追記

ノットの表記方法について、kn が国際的にも一般的であり、日本の海図上でも kn と記載されています。

 

海図図式の一部記載例出典:日本水路協会

 

以前の計量法では kt のみとの定めがあったようですが、現在の計量法 (平成四年政令第三百五十七号)計量単位令・別表第六に ノット との記載があるだけで表記方法は見つけられなかったので

kn と表記することを推奨する と改めます。申し訳ございません。

現在でも日本のヨットレーサーの中では kt を使用しています。 どちらでも問題は有りませんので、 kn・kt が ノット(knot)であると知っておいて下さい。

 

 

風速  1m/S =2ノット

風の速さを表す 風速ですが、日本では一般的にメートル/秒で表わされることが多く、日本人にとって馴染みのあるメートル法ですが

国際的には風速を表す時には ノット表示です。 なのでヨットのスピード、風速計器にはどちらでも表示できる物がおおく、ご自身の理解しやすい方で利用したら良いでしょう。

 

換算表を載せておきます↓ 海図上の海流などもノット表記になっているので、換算できると便利。

メートル/秒ノット
0.5141
1.028  1メートル/秒2  2ノット
1.5433
2.0574
35
510
815
1020
2345
2550
30メートル60

 

こちらのページも便利↓

参照:気象庁/速度、風速、距離の換算表

 

 

波高は安心の メートル表示

波の大きさを表す 単位はメートルです。 ややこしい事はなく

波の高さ = 波高  波頭と波頭の距離 = 波長

波についてはすべて メートル表記 これ一般的です。

波高波長のイラスト出典:気象庁

 

波高の意味を正しく理解してほしい!

ここで 勘違いしやすい波高の定義をおさらいしておきましょう。

いま、目の前にある波の山頂上から、次の波とが続く谷底までの高低差を

波高といいますが、この高さの波が、その時の最大値の波だと捉えてしまうと大きな間違いです。

波高は一定なものではなく、ウネリや風浪が混じりあって波浪となります。

この波浪は様々な波高を海におこしています、これらを一定時間観測して、そのうち大きい方から1/3を抽出して、これを平均すると有義波高という定義にしています。

有義波高の算出図出典:気象庁

 

そして、この有義波高も最大値の波高を表してはいないことに留意してほしい。

時化た海上に漂っているヨットが大きなダメージを受けるような「一発大波」と言われる巨大波が起きることがあります。

これは、大小 複数の波がたまたま偶然にも重なった時に起き、有義波高の1.5倍になる確率は1/100。 2倍にも達する確率は1/1000。

仮に10秒に一回の波が発生しているとすれば、1時間に3回は1.5倍の波高がヨットを襲う

一晩中 荒れた暗闇の海に浮ぶとすれば 3回は有義波高の2倍にもなる波に遭遇します。

御安航を・・・・

こちらもご覧ください↓

メガネの置かれた机
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