クルージングマガジン

外洋ヨットクルージング旅行で小笠原諸島 父島を過ごす為のハウツー11選

小笠原二見港に浮ぶ小笠原丸

豪華なのにカジュアルな船旅【ロイヤル・カリビアン・インターナショナル】

 

私の経験をもとに、ヨットに乗って外洋クルージング旅行を楽しむ方々にむけて

日本のガラパゴス 小笠原諸島 父島の、二見港に入港する安全なルートと、ヨットに寝泊まりしながら生活する為に必要な情報をまとめてみました。

 

入港用のウェイポイントを設定する

まず、小笠原諸島 父島の二見港へ入港する安全なルート設定を確認してください。

これを怠り、長い道のりを経てやっとたどり着いた港を目前に 座礁したなんて話もあったりします・・・

 

 

最初に 見える目印が ウエルカムロック(烏帽子岩)小笠原 烏帽子岩

この岩は、二見湾入り口の左手に見える 小島とも言える大きなロックです。

そして、湾口 右手には野羊山(ヤギュウサン)が見える。

これらを確認できる距離に、入港用の最初のウェイポイントを置きます。

丸山灯台と、 湾口から奥に見える 要岩(岩に縦の白い線が見える)を見通す線上に置くと良いです。これは仮に早朝や夜間など、視界がよくない時にも入港を安全に行うために必要な考え方。

灯台と要岩の見通し線

灯台からの灯火も、これに合わせて色が異なる

上の画像では、ウェイポイントを 北緯27°04分70秒/東経142°10分40秒辺りにおいています。 海況によってはもう少し沖にあれば、より安全かと思います。

このあたりに、入港用のウェイポイントがあれば、まずは安全に入港出来るでしょう。

しかし、湾口で灯台の赤色灯火が見えるようでは、危険! すこし左にポジションを移動しましょう。

右手に赤色の浮標がある 浮標なので灯火は無し。 夜間には見えません。この辺りが丸山灯台からの赤色灯火がみえるポジションです。

左手には、緑色の灯浮標がある 灯浮標なのでこれは夜間に緑色に光って見える。この左手には浅瀬があり 危険水域ですので進入しないように気をつけてください。

 

 

次に注意したいものが、下の画像に赤丸をつけた黄色い係船ブイ

このブイは計3個ありますが、とても大きなブイで二見港岸壁に接岸できない 大型客船が繋がれます。 黄色の灯火が光っている。

画像上では左手をルートとしていますが、右手でも水深は深く 全く危険のない水域です。ブイ自体が危険な対象

 

最後に 二見漁港入り口 赤色灯台手前に広がる サンゴ群生地

下の画像 右側に簡易な灯標が並んでいる右手(東側)には 近寄らないようにしましょう。

ちなみに、上画像の 二見港防波堤灯台となっている灯台が、通称 青灯台です(灯火は緑色、見た目は白色)

 

 

小笠原諸島 父島でのヨット係留場所

2019年現在、外来ヨットの係留を許可される場所は、二見漁港内の避難岸壁のみ

上Googleマップ上の赤色斜線部が避難岸壁になっています。(白色斜線部は波消しに堤防増設工事済み)

こちらに舫いを取ると、港湾事務所と海保の職員が訪ねて来ます。

特別なことでは無く、気持ち良く対応してくれる方々なので ヨット乗りらしく対応すれば問題ありません。

その他にも 小笠原ヨットクラブメンバーがゲストブックを携えながら挨拶に来てくれる事と思います。 地元の気候天候など聞いておくのも、係留対策の参考になりますね(北東、東の風は吹き込む場所)

 

ヨット内で生きる水の確保

小笠原諸島 父島での給水事情は芳しくありません。 これは島のダム事情からくるもので、現在 島にあるダムは小規模なモノで渇水対策は常にとられている状態です。(海水の淡水化施設も稼働するほどです)

しかし、水を無駄にしなければ島の皆さんは快く水を分けてくれます。(長旅の後でヨットのデッキも潮まみれでしょうが、自粛しましょう)

避難岸壁に設置の給水栓

基本的には、外来ヨットが係留を許される場所の避難岸壁に、散水栓が設置されており、小笠原ヨットクラブの方に依頼すれば開栓レバーとホースを借りられます。散水栓

1滞在期間あたり1000円の費用は必要ですが、クラブメンバーが町から許可を受けて利用できるように手配しているものですので、節度をもって利用することが必要と思います。

島の人と交流する

また、近くの福祉センターや、トビウオ桟橋の営業船の方々に声をかけてみるのもいいでしょう。

島の人のあたたかさに触れる機会にもなると思います。 私は桟橋の近所に住んでいる人と仲良くなって、水を分けてもらいました。

ヨットも船なんだから解りあえる

大量の給水の場合は、対岸に有る漁協でも可能かもしれません。

父島の漁師さんも世代交代がすすみ、組合長が移住者だったりします。だったらこんな機会に仲良くなっておくのも旅行の楽しみでしょう。

もちろん あなたの対人スキル次第です。当然という態度はいかがかと思いますが、ここ父島以外の多くの港でも、水を分けてくれる事は 案外普通です。

生きるために必要な水ですからね。 例外はありますが・・・

 

逆ガラパゴス化!公衆トイレ事情は格別な父島

基本的にどこの港でも同じですが、きれいな海を誇る父島 二見港内での排出型の船内トイレ使用は禁止される。(大型客船やおが丸が長期滞在する場合には、フォールディングタンクに貯めた汚水を外海へ出てから排出しています)

この二見港避難岸壁の近くには、手入れのいき届いたトイレがありますのでそちらを利用してください。

下の画像参照 赤印 3ヶ所

①トビウオ桟橋前の公園に 水洗トイレ。

②避難岸壁から北へ向かうとテニスコートのある奥村運動公園内に 水洗トイレ。

③避難岸壁から父島の繫華街 大村地区へ向かう途中240号線から外れトンネルをくぐるルートがありますが、その入り口にも 水洗トイレ。

この父島で、公衆トイレに困る事はありません。とにかく要所要所に公衆トイレがあり、とても綺麗に管理されています。

流石 世界遺産であり東京都ということでしょうか

 

ここで少し横道にそれる知恵です。 私は大きな方をいたした際には、ウォシュレットが必需品と思っております。 あなたはどうですか? もしも私と同じ考えでしたら、おが丸の接岸岸壁 小笠原二見港船客待合所まで足を伸ばして下さい。

こちらにはウォシュレット付きのトイレがありますよ

ウォシュレット付き公衆トイレ

おが丸が接岸していれば朝9時から17時までは開放されており、観光協会の出張窓口と ゆうちょ銀行のATMも入っていますので何かと便利。

 

我が家のヨット内トイレでは、携帯ウォシュレットを使用しています。大きく波に揺られるサバイバル航海中には使いませんけど

 

 

電気 100V陸電

最近のヨットでは、電装品が多く装備されてきまして陸電電源を必要とする方も多いでしょうが、この二見港避難岸壁では陸電は取れません。

全く無理です。 しかし、このロケーションでポータブル発電機など野暮ってもんです我慢してください。

近隣には住んでいる方もいますからね。

 

洗濯はどうする コインランドリーは無い

長期航海でたまった洗濯物をどうするかと考えたときに、普通の感覚で思いつくのはコインランドリーでしょう。 しかし、この島にはありません。

そこで多くのヨット乗りは、宿を取り そこに設備されているコインランドリーを使っています。

でもね、あなたはヨット乗りです。 長期間の滞在となった場合に、宿を使い続けますか。お家ごと行ったのにもったいないですよね。

そんな時は宿へ、交渉と お願いをしてみましょう。 時期によっては断られることもあるでしょうが、快く受け入れてくれる宿が必ず見つかるはずです。 旅の楽しみ方の一つです。

 

お風呂、シャワー

温泉や銭湯はありません。 コインランドリーと同じく、宿で借りる事になります。

当然ですが、宿としては泊り客を優先しますよね。 しかし、こちらが時間を選ばなければ利用させてくれる可能性は大いにありますので、楽しんで探してみましょう。

 

内緒のシャワー番外編

これは、お勧めする方法ではありませんが、知恵として知っていると便利でしょう。

この島の海水浴場には、無料のシャワー室があります。 私個人的には節度をもって使うことに問題はないと考えます。 シャンプーや石けんの使用はダメだと思うけど・・・洗濯もね。 (しかし、渇水対策がとられている期間には利用できません)

 

食料品 生活用品のお買い物

離島です。 この島の物流は 完全におが丸に依存しています。夏休暇等、長期休暇時期をのぞき、週に一便の就航なので生鮮食品はおが丸の入港日と、その翌日には売り切れます。(特に乳製品と野菜類)

生鮮食品

生鮮食品は、大村地区の中心にある生協小祝商店を利用することになります。

おが丸の入港日 15時過ぎからこの界隈はネズミーランド状態になり、すこしワクワクします。 私は毎回、この時間帯にお買い物を楽しんでいました。

日用品も生協に揃っていますが、見つからない場合には小祝商店裏の通称 裏小祝がホームセンターや、ワー〇マン的に品揃えしています。

 

 

 

医薬品、化粧品、ベビー用品と ギョサン

簡単な薬は生協にもありますが、生協隣にあるアサヒ薬局には多くの医薬品があり、お土産や日用品、オムツも揃う。

この島の人の多くが履いている ギョサンの品揃えも豊富です。

 

父島、母島産 野菜 トマト 島バナナ フルーツ

これは農協直売所にまさる所はありません。

小笠原産トマトの美味しさは 驚きです。はは島丸が入港して 15時半には行かないとトマトは買えないことも。

時期によって、種類が変わるものの 果物はここで買うと島の物が購入でき、発送も可能。

 

嗜好品のお買い物

お酒は多くの商店で購入できますので困らないですが、変わった物が欲しい方は美津ストアーがオススメ。 インポートビールも有る。

タバコは美津ストアー(手巻タバコも多く置いてる)まるひ佐藤商店

 

外食

大村地区、メインストリートの240号線から北側に多くの飲食店があり、食堂からお洒落なレストラン、飲み屋、カラオケ、イタリアン、カフェ、お好み焼き屋、居酒屋、割烹など多様に集中していますが、少し離れたところにも魅力的なお店はあります。

別記事を書きます

 

外食番外編 お弁当 島のパン

父島でのランチタイムは飲食店がとても込み合います。 ここで食べたいというお店があれば予約をしておいた方が賢明です。

ランチにあぶれてしまった場合には、お弁当を買って海を眺めながら楽しむといいでしょう。 繫華街で多くのお弁当が見つかります。

パン屋さんについては、ローカルベーカリーパンとケーキの店たまな の2軒しかありませんので開店と同時に行かないと買えない事もしばしばあります。

 

まとめ

東京都である小笠原諸島 父島でのヨット泊生活にはコストも少し高めになってきます。

でも、外洋クルージングを最低でも4~5日のオーバーナイトが必要な場所と考えた場合、特別高いと感じない程度でもあります。

島の人たちと、多くの交流を楽しめる内容で紹介してみました。あなたもぜひ一度、青い海を渡りクルージング旅行を楽しんでください。

その為にも、ヨット乗りとしてのシーマンシップ向上に努めていただきたいと思います。

 

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