購入する際に、頼りになる業者を見つけたい。
初めてヨットを買うと考えた時に、どこで買うのか困ってしまう事もあると思います。
外国メーカーの新艇や、中古ヨットとなると、どの業者が安心できるところなのか解らないものです。
代理店や仲介業者にも、得意なヨットに偏りもあります。
中古ヨットの場合は、基本的に保証はありません。 これが現状では常識
サービスヤードを持たない中古ヨット仲介業者であった場合には、手数料だけ取ってアフターサービスは無し。
大きな事業者でも、程度 状態を満足に調査しないまま 売りに出ているヨットも多かったり・・・
そこで、私なりに業者の選定方法を考えてみました。
新艇ヨット販売業者と造船所のスタイル
- 外国 新艇の購入輸入 代行
- 外国 新艇メーカー代理店
- 外国新艇メーカーをマリーナが代理店販売
- 国内新艇メーカー 直販
- 国内 新艇造船所 (フルオーダー)
このように、いくつかのパターンが考えられますが
考え方としては下記のように判断していきます。
- 実績の有無:リリース直後のモデルでは、国内に実艇がないことも普通
- アフターサービスの充実度:オーダー通りにオプションが付かないこともある
- 造船所の規模:中小造船所では、納艇までに数年かかることも普通
購入予定のヨットに販売実績はあるの?
外国メーカーの新艇で、今までに輸入実績がないことも考えられます。
販売代理店でも、実艇を持っていない なんてことも普通にあります、新型となれば尚更です。
そんな場合には、メーカー造船所に足を運んで行かないと現物は見られません。購入までに多くの時間と労力を必要とするので、代理店の信用度が重要な要素。
人との繋がりがものを言う機会になるでしょう。この機会に同メーカーヨットを持つ先輩オーナーを紹介してもらうなど、代理店の力を確認してみたいものです。
実際のところ、あなたと一緒に何度もメーカー造船所まで渡航する代理店であれば、細かいオーダーが通ります。
国内メーカーの場合にも、設計図№1の場合は建造実績のないこともあります。
小規模の造船所でこれから販売するモデルであれば、あなたがニューモデル1号のオーナーになるかもしれません。 こんな機会はめったにない事ですが、まだ見ぬヨットに不安もあるでしょう、この辺りは設計者の実績を信用するしかありません。
国内の有名ヨット設計者は幾人もおられますので、少し紹介しておきます。
◎横山 晃 : 2007年 91歳没 :戦前からヨットを設計してきた日本で最も有名なヨットデザイナー。生涯にディンギーから外洋クルーザーまで440種のヨットを設計し、太平洋を日本人として始めて横断した堀江謙一氏のマーメイド1世もこの方の設計。著書に「ヨット工作法」 「ヨットの設計」(現在ではこの方の設計図で建造することはできません) :下記 横山一郎さんの父親。
◎林 賢之輔 :1971年林賢之輔設計事務所 設立。日本を代表するヨットデザイナーとして活躍。日本初のアメリカズカップ挑戦チーム「ニッポンチャレンジ」技術チームのチーフデザイナーとして活躍。
◎高橋 太郎 プロフィール参照 :現在では、ご自身が海に移住する為の カタマランヨット(双胴艇)を建造中。
◎沢地繁 サワジ・デザイン 東京品川区の天王洲アイルにボートハウスを設計している。
◎大橋克典 バンデスュタット・大橋 1977年有限会社ヴァンデスュタット大橋 設立。最新のレース艇からクルージング艇まで多様な設計をしている。
◎横山 一郎 マリンデザインシステム :現役デザイナー、1989年 マリンデザインシステム設立。1991-95年 ニッポンチャレンジ・アメリカズカップ挑戦艇チーフ・デザイナー。 父の影響からサラブレッド的立ち位置で苦悩のお有りな様子。
輸入後のアフターサービスは代理店次第
外国メーカーのオプション設定は日本国内よりもいい加減です。
建造 輸入されたヨットに、発注した希望の装備が付いていないなんて事も普通に聞きます。
日本人の感覚では困ったことですが、そんなものなのでしょう。その際に代理店のサービス姿勢が気になるところ。ここも販売代理店の為人次第です。
国内需要の少ないヨット。メーカー代理店といえども個人事業主と大差ないところも多く、実力の差は顕著にサービスレベルとなって現れる。
この時代、ネットのあちこちに、面白い 口コミや、記事がありますので検索してみましょう。 信用度はその記事製作者を検索するとさらに高まります。
国内外問わず、造船所の規模はサービスレベルに直結する
新艇のオーダーから、あなたの手元に納められるまでの時間はかなり長いものです。
一年以上かかるなんて当たり前のこと。 では、なぜ規模を意識しているのか。
大きなメーカーではバックオーダーを抱えない規模で建造されていることも多い。自動車の工場みたいに作りまくっていたりします。
この場合、小回りは利かない建造方法となり、細かい注文はスルーされるようです。メーカーオプションの搭載がされなかった新艇ヨットに、大きな工事がされることは残念ですし、輸入代理店次第のサービスとなってしまい問題も起きるとか・・・
対して、小規模の造船所では納艇までの時間はさらにかかる傾向はありますが、国内外問わず職人頼みの建造方法になっています。
これは細かいことに手が届くことにつながる訳で、ワガママオーナーにはありがたい事でしょう。
価格との相談も検討基準に含まれますが、小規模造船所のヨットは幾分高額になりやすいものの、自由度の高さではオーナーを満足させてくれることと思います。
多くのメーカー、代理店がしっかりとしたwebページをもっています。
下の記事では、私好みのヨット達を紹介しています。
新艇を購入する予定の方は、あなたの遊び方にあった 使いやすいヨットを見つけましょう。
中古セーリングクルーザーが在外国なら輸入代行業者も
中古か新艇にかかわらず、あなたが選んだヨットが、国内では直販も代理店もない外国艇の場合も想定しておきます。
そんなヨットを買いたい時には、輸入代行業者に任せた方がいいと考えます。
中古ヨットの場合気に入った艇が有っても、現在の停泊地が外国なんてこともある、
当然、現オーナーも外国の方で、外国の法によって登録されているヨット。日本よりも規制は緩いですが、規則はしっかりしています。
契約以前にサーベイヤーをかけてヨットの状態をチェック、ローン残債確認など不安要素の除去が必要になる、問題がないことを確認出来てから 契約書にサイン、先方通貨での支払い、書類受け取り、輸出手配・・・も~やってられない
さらに国内規制に問題があり、輸入手続きと、安全装備品、灯火の認証登録など、かなり手間とお金がかかることになります。
このあたりの手配、段取りは経験がものをいいます。 輸入代行を専門にしている業者も多く存在しているので、しっかりリサーチしてみましょう。
あんがい 簡単にみつかります。 「 輸入代行 ヨット」←検索用リンク
基本的には個人輸入して、安く運用 ヨットライフを始める事は難しいと知っておきましょう。
でもね・・ 外国でヨットを買って、自分で遊びながら日本に戻るなんてことも楽しいでしょうね。
私は、気になっています ロマンあるでしょう
中古ヨットの販売体系は 3つ
ヨット販売を商う業者にも、モータークルーザーの得意な所と、事業者自身がヨット乗りの所では、専門知識に差が出ます。
セーリング技量の無いヨット乗りよりも、成熟したセーリングヨット乗りのほうが いいに決まっていますし
修理、レストアの技術も大切な要素になってきます。
主な販売スタイルは以下のようになるでしょう。
- 仲介
- 自社所有直販
- 自社所有レストア販売
仲介:メーカー代理店や修理・整備業者から
中古ヨット販売業者としては自社所有することは、大きなリスクです。
ヨットの場合、置き場所を確保することが大変
水面以外の自社敷地で保管するとなると、自走出来ないヨットの移動には多大な費用が必要になります。
自動車のようには、販売用に自社で所有出来ない業者が多いと思います
そんなことから、仲介をするだけの業者が多くなっていることは仕方がない部分もある。
その上で考えるべき注意点、選定基準はあるのか?
これ、私なりに考えてみた訳ですが・・
そんなものはありません!信用とはそんなものです。
仲介業者の人柄や、営業スタイルのしっかりした所だなと思っていたけど、販売したヨットに瑕疵があった為に、訴訟を抱えている業者もいる。
自社所有直販 整備渡し
自社で所有して販売していれば安心かと思って、根ほり葉堀り質問してみたら、買ってくれたら整備を始めると言われる。
実質的には現状販売で、その後の整備と補修の費用は購入者持ちなんて当たり前のスタイル。
自社敷地にサービスヤードを持つ業者や、マリーナでも、保証を付けて販売するなんてあり得ないのが、ヨット販売の常識なようです。
ごく少数ですが、保証付きで中古ヨットの販売をする業者もいますけど。
自社所有 レストア渡し
中古ヨットの場合、そのヨットの整備は かならずと言ってもよい程に必要です。そんな手間が苦手な方にはレストアが得意な所からの購入をお勧めします。
事業者が買い取り、整備やレストアまで済ませて販売するヨットも稀にある。
自社で ほとんどの工作、整備が可能な事業者は、販売店以前に 整備のプロであったことが多いようです。
発展的に現在の事業スタイルになったことからも、こういった販売店からの購入は安心できると考えます。
もちろん、どこをどの様に整備、レストアされたのか事細かに説明出来たらの話し・・
妥協はせずに、欲しがらず、冷静に判断してください。
中古なら勇気を出して個人売買も
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